令和4年11月30日(金)雨上がりの生暖かい天気となりました。明日の12月1日から寒気に覆われて一気に季節が冬へと変わる予報です。
masa です。いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
前回の投稿から間が空いてしまいました。
今日はビールのレヴューは一旦お休みにして、びあけん(日本ビール文化研究会)の受験勉強を通して学んだことを紹介したいと思います。
今日のテーマは家庭でもおいしくビールを楽しめるように!がテーマです。
皆さんはどのようにビールを楽しんでいらっしゃるでしょうか。
推しの銘柄やメーカー、個性的なクラフトビールと仕事終わりや週末、お風呂上がりに飲むビールは何よりも素晴らしい体験ですよね。
自宅で楽しむために購入するビールは缶ビール、瓶ビールが主流だと思います。最近は会員制のホームタップなどのサービスを提供するメーカーもありますね。
では早速、本題に入っていきたいと思います。
※参考文献:日本ビール検定公式テキスト
1.ビールの味と香りの要素
ビールのおいしさと言えばなんでしょうか?
苦み、コク、のどごし、キレ、色や泡などもおいしさのひとつの要素ですよね。
味や香りにはどんな要素があるでしょうか。
①香り
ビールの香りには原料の麦芽やホップに由来するものや発酵に由来するものがあります。
②味
ビールの味として挙げられるのはホップに由来する苦みや麦芽や副原料に由来するタンパク質やペプチド、アミノ酸や糖類などに由来するコクや飲みごたえに影響を及ぼす成分が含まれています。
➂香味
ビールの味と香りは厳密には区別できるものではなく、お互いが影響しあって風味やコク、キレ、炭酸ガスの刺激等が飲みごたえに関与しています。
④色
ビールの色は原料の麦芽によります。我が国のみならず世界中で主流となっているラガー、ピルスナータイプはおなじみの黄金色ですよね。そのほかでも麦芽の焙煎度合いにより、黒ビールやブラウン、赤色のビールなど多様な色のビールのがあります。
⑤泡
ビールの泡はグラスやジョッキに注ぐことで形成されます。ビールの泡はビールの香り成分の揮散や空気の接触による酸化を防ぎ、炭酸ガスが程よく抜けることで炭酸のピリピリとした刺激をマイルドにする役目があります。このことから、ビールを飲むときはグラスに注いで飲むことをおススメします。缶や瓶から直接飲んでしまってはビールの色や香りを十分に楽しむことができません。ただ、メキシコのコロナビールなどは瓶の口にライムを添えて瓶から直接飲むスタイルもあります。
2.おいしく飲めるビールのグラス
ビールをおいしく飲めるグラスは注ぎやすく、泡持ちが良く、飲みやすく、見た目が美しいものが良いと思います。
主なビールグラスの種類としてはジョッキ、マグ、ゴブレット、タンブラーなどがあげられます。
ビアスタイルに合ったグラスを選びたいところです。僕のような一般家庭では全部揃えられませんが世界にはそれぞれのビアスタイルに応じてふさわしいグラスがあります。その一部を紹介したいと思います。
合うスタイル:スタウト、ペールエール
合うスタイル:ピルスナー、フルーツビール
合うスタイル:ヴァイツェン
合うスタイル:ケルシュ、アルト
合うスタイル:トラピスト、アビイ、フランダース
合うスタイル:ベルジャンストロング、ゴールデンエール
また、ガラス以外の素材ばかりではなく、陶器や金属の素材でできたものや我が国では備前焼のものもあります。皆さんもお気に入りのグラスをご愛用のことと存じます。
3.ビールグラスの扱い方
●専用のスポンジで洗う。
グラスを洗うスポンジはグラス専用のものを用意しましょう。ビールの泡立ち、泡持ちには油分が大敵です。お皿やフライパンなどを洗い終えたスポンジには油分が残っているからです。
●ふきんで拭かず自然乾燥
水ですすいだあとはさかさまにして水分を切り、そのまま自然乾燥させます。ふきんを使うと微細な繊維や油分が付着し、泡立ちや泡持ちを損ないます。
●グラスは凍らせない
ビールが冷えすぎると泡立ちが悪くなったり、混濁することがあり、ビール本来の旨味を感じられなかったりします。
また、冷蔵庫でグラスを冷やしたい場合は冷蔵庫内の食材のにおいがうつらないように気をつけてください。
他にグラスを冷やすには氷水にくぐらせる方法もあります。
なんてこと書いておいてアレですが、僕はキンキンに冷やしたビールを飲みたいので、ビアグラスを冷凍庫に入れて冷やしています…
●ビールが美味しく飲めた証
きれいなグラスで飲んだ後はグラスにビールを飲んだ回数分の「レーシング」と呼ばれる泡の輪が残ります。皆さんもご覧になったことがあるかと思います。「ビアレース」「ベルジャンレース」「エンジェルリング」とも呼ばれています。
手前みそですが我が家で飲んだときの写真です。

4.同じ銘柄のビールでも缶と瓶で味が違うの?
結論から言えば同じ銘柄であれば缶や瓶と中味は同じです。しかし、容器によっての違いを感じる方もいらっしゃると思います。
参考記事を引用します。
※ちなみに僕が瓶と缶の味の違いを試したときの投稿のリンクを貼ります。
SPRING VALLEY 豊潤<496> 瓶と缶飲み比べ企画。ビール其の33。
5.ビールと料理
皆さん、ビールをどんなときに飲みますか?夏の暑い日、普段の食事のとき、外食のときなどいろいろなシチュエーションがあると思います。唐揚げにビール、餃子にビール、お寿司にビール、鍋にビール、最高ですよね。
ビールはどんな料理にも合いますが、ビールにはピルスナーやエール、黒ビールなどさまざまなスタイルがあります。多様なスタイルのビールをより美味しく飲む秘訣はあるのでしょうか。ビールやワインなどのアルコールと料理をおいしく引き立てる組み合わせは「ペアリング」「マリアージュ」と呼ばれます。例えばドイツビールとソーセージなど発祥国で合わせる方法や料理の色とビールの色の見た目で合わせる方法があります。
小麦麦芽を使った白ビールやヴァイツェンをモッツァレラチーズ、カッテージチーズなどのフレッシュチーズやカマンベール、ブリーの白カビ系のチーズに合わせたところ、とても美味しかったです(個人的な感想です)。
6.ビールのおいしい3度注ぎ
一般的に出回っているピルスナービールを家で楽しむにはグラスに注いで飲むとより美味しく飲めると思います。グラスに注ぐとビールの泡が蓋の役目をして、ビールの香り・炭酸ガスの揮散を防ぎ、苦み成分(イソアルファ酸)が泡に移り、苦みがマイルドになります。また程よく炭酸ガスが抜けるため、炭酸のピリピリする刺激が抑えられます。
日本ビール検定公式テキストで美味しい3度注ぎのやり方を学びましたので紹介したいと思います。(日本ビール検定公式テキストから引用)
① 1度目は高い位置から勢いよく注ぐ
グラスをまっすぐ置き、グラスの底面めがけてビールを高い位置から勢いよく注ぎます。グラスの7割程度まで泡でいっぱいになったら、いったんストップします。
② 泡が落ち着くのを待つ
上部の粗い泡が徐々に消え、細かい泡の比率が多くなっていきます。この泡が蓋の役割を果たしてくれるので、根気よく待ちましょう。ビールの液と泡が1対1になったら2度目を注ぎましょう。
➂ 2度目はゆっくり注ぐ
缶の口をグラスの縁に近づけ、ビールをあまり泡立てないようにグラスの9割程度まで注ぎ入れましょう。泡の蓋をそのまま持ち上げていくイメージでゆっくり注ぎます。
④ 再び泡が落ち着くのを待つ
再び泡が落ち着き、細かい泡の比率が多くなるまで待ちます。あわてないで待てば、きめ細かいクリームのような泡になります。泡の量が全体の3割になったら3度目を注ぎます。
⑤ 仕上げの3度目は慎重に
3度目はさらに慎重に注ぎます。泡はグラスの縁より高く盛り上がるように慎重に注ぎ入れて完成させます。うまく注げば、泡が1cm以上盛り上がります。
⑥ 7:3でできあがり
泡の比率がだいたい全体の3割くらいだと、見た目も美しく、美味しく飲むことができます。炭酸ガスやビールの香りを逃がさず、ビールを酸化させない泡の蓋が要になります。
※自宅で試してみました。

うまくいったかなぁ…ちょっと泡が粗いですね(※写真のビールはエールでした…)
7.ビールを楽しむ
例えばピルスナーと黒ビールのハーフ&ハーフなどはいかかでしょう?ピルスナーを先に注いだあとに黒ビールを注ぐと白い泡のホワイトトップ、逆に黒ビールを先に注ぎ、次にピルスナーを注ぐと褐色の泡のブラックトップになります。それぞれの味の違いを楽しむのも面白いですね。
また、いつものビールにアクセントを加えたビアカクテルはいかかでしょうか。皆さんもビアレストランやショットバーでおなじみかもしれません。
●レッドアイ
ビール……………1
トマトジュース…2
ビアカクテルの定番ですね。アクセントに塩やスパイスを加えても。
●シャンディガフ
ビール………………1
ジンジャーエール…1
ジンジャーエールは甘口、辛口お好みで。
●ドッグスノーズ
ビール…………2
ドライジン……1
今度ショットバーに行く機会があったら注文してみます。
※材料の比率は目安です。
その他にもいろいろなビアカクテルがあります。お気に入りのビアカクテル、オリジナルのビアカクテルはありますか?
8.おわりに
びあけんで学習した知識の受け売りでしたが、それぞれの自由な飲み方やスタイルがありますよね。飲み過ぎに気を付けて楽しく飲むのが一番ですね(^^)
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